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趣味が楽器の演奏や歌を歌う人にとって、周囲を気にせず練習できるのが「防音室」。今回は、注文住宅で防音室を作るメリットをご紹介していきます。
まずは、周囲への音漏れを気にせず楽器演奏を楽しめることが魅力でしょう。特に、密集している住宅街の家の場合、楽器演奏の音が外まで聞こえてしまい、騒音トラブルの原因になってしまう可能性があります。
防音室があることにより、思い切り練習に打ち込めますし、防音設備がしっかりとしていれば、夜の時間帯の練習も可能となるのです。
寝室を防音室にすることにより、メリットになる場合があります。それは、家の立地が繁華街や幹線道路沿いなど、夜中まで家の外の環境が騒がしい場合です。
夜中まで家の外で騒音があると、周囲が気になり熟睡できない人もいると思います。その場合、寝室を防音室にすると、周囲の騒音をシャットアウトできるため、睡眠環境が整い、熟睡しやすい寝室となるのです。
映画や音楽が趣味の方は、大音量で楽しむため、防音機能がついているホームシアタールームを作るとよいでしょう。周囲の音漏れを気にせず音量をあげて鑑賞できるため、家にいながら、映画のような臨場感や音の振動を感じることができるでしょう。
遮音等級は、家の中や部屋の中で、どのくらい音が遮られるか数字で表したものです。「D」「Dr」などの等級で遮音性能を数字で表します。
例えば、楽器の演奏で何も防音しない場合、100dBの音が鳴っている場合、一般的に音が気にならないレベルの音、40dB(デシベル)まで下げようとします。
その場合、D-60の遮音等級レベルの部屋(家)を作るように設計します。このように、防音室は、用途によって防音レベルが異なるので、家主の要望に合った遮音等級の防音室を作らなくてはいけません。
防音室の種類は、主にフリータイプとユニットタイプがあります。それぞれの違いを見ていきましょう。
フリータイプとは、部屋全体を防音室にするタイプを指します。ドラムやピアノなど大きめの楽器を演奏したい人は、このフリータイプの防音室を検討した方が良いでしょう。
費用は、1坪約100万円かかり、部屋の広さや防音の性能によっても値段は変わります。スタジオのような部屋が欲しいと検討中の方は、こちらのフリータイプがおすすめです。
ユニットタイプは、電話ボックスのような小さな部屋タイプの防音室を指します。広さは0.8畳から選べるので、自分の用途に合わせて広さを合わせられるのがメリットです。
デメリットは、部屋の中に電話ボックスのような部屋を作るので天井が狭く感じ、圧迫感があることでしょう。費用は、50万円~200万円と幅広いので、自分の用途に合わせて広さを選びましょう。
今回は、防音室の特徴やメリットなどをお伝えしました。注文住宅を建てる際は、まずは自分の使用用途は何かを明確に示してから防音室設置を検討しましょう。
また、家の立地条件として、住宅が密集している地域の場合は防音室が必要となりますが、隣近所が遠い家の場合は、それほど防音室は必要ではない場合もあります。
近年の新築の場合は、家自体に防音機能があるので、その兼ね合いを見てから防音室の検討をしていくと良いでしょう。
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